湾岸戦争と環境問題 その2
一方、1月23日から24日にかけてペルシャ湾に流出した原油は、年間を通じて卓越する北西の風によって2月1日にカフジ沖、2月7日にサファニア沖へとサウジ沿岸を漂流し、2月下旬にはアオウミガメの産卵地で知られるアブ・アリ島に到着しました。
さらに、3月上旬にはジュベール沖に南下し、3月下旬にはジュゴンの生息地、カタール沖まで達したのです。
当初シーアイランド沖から流れ出たとされる原油の量は、24日の時点で300万バーレル、28日時点で600万、30日時点で1100万と、サウジ政府から発表者されました。
その後、アメリカ沿岸警備隊、国連環境計画が航空機などを使って海面調査した結果、流出量はおよそ300万バーレルであるとされました。
しかし、流出量、流出位置、開始時期は、いずれも今に至るまで不明な点が多いのです。
一度に流出した規模としては、過去最高であることには違いがありません。