世界の宇宙開発 5
ところがワシントンにおいては、他の圧力団体による資金の要求によっで、宇宙計画が脅やかされるような事態が、しばしば起っていました。
例えばアポロ計画が終了した時点では、多くのロビイストが米国の宇宙計画はもう用済みで、NASAは諸設備の保全を行うだけの機関でよいと主張していました。
米国の軍部が大きな問題を抱えていたことは事実です。
彼らは一方では、通常の軍備計画のために防衛費の増額を要求し、他方では国家の宇宙計画の方向性の決定においても、大きな発言力を欲していたのです。
そしてそのための唯一の方法は、資金を注ぎ込むことでした。
実際、軍部は常に大きな関心を抱くとともに、重要な役割を果たしてきました。
1957年の米国側の最初の宇宙への試みは、米海軍によって行われています(最初の年に米国によって試みられた14回の打上げのうち、8回は米海軍の指揮下にありました)。
現在の米国には独立した宇宙司令部が置かれ、またカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地には、軍独自のスペースシャトル打上げ施設が建設されています。